「前歯が離れていて、そこを閉じてほしい!」などの、部分的に歯を動かす矯正治療のことを部分矯正と言います。矯正治療と言えば、多くの人は全ての歯を動かすことを想像するかもしれません。
しかし、特定の歯や一部分だけの歯を調整する「部分矯正」という選択肢もあります。「この歯が1本だけ気になる!」「前歯周辺だけを矯正したい」といった場合に有効な治療法で、費用も全体を治療する場合よりも安価に済む場合が多いです。
矯正治療と言えば、全体的に歯を整えるイメージが強いですが、最近注目されているのが「部分矯正」です。しかし、この2つには大きな違いがあり、選択する際のポイントを理解しておくことが重要です。
部分矯正はその名の通り、特定の部分に特化した矯正方法です。主に見た目の改善を目的とし、特に前歯のみの微調整などに有効です。しかし、噛み合わせの調整など、全体的なアプローチは含まれません。
全体矯正は、全体的な咬み合わせの調整や顔貌の変化を目指すもので、部分矯正よりも広範囲な治療を行います。突出した口元の改善など、見た目だけでなく機能面も重視されます。
部分矯正は手軽に始められるイメージが強いですが、実際にはいくつかの注意が必要です。特に奥歯の咬み合わせが良好であるか、矯正する部分以外の歯が影響を受けないか、といったポイントは矯正専門の歯科医師の診断が不可欠です。
● 前歯だけを部分的に治したい
● 短期間・低価格で行いたい
● ガタガタの歯並び、出っ歯、すきっ歯の状態を修正したい
● 下の歯が咬み合わせに影響を及ぼしている
このようなお悩みがあれば当院へお気軽にご相談ください。
歯科矯正と聞くと、多くの人は治療期間が長いというイメージを持つでしょう。しかし、最近注目されている「部分矯正」は、全体的な矯正治療と比べると短期間で矯正が完了する場合があります。ここではメリットを紹介します。
全体的な矯正治療は治療費が高くなる傾向にあります。部分矯正は限定的な範囲の治療となるため、全体的な矯正治療に比べて費用も抑えることができます。
部分矯正は、治療範囲が狭いため、装置を歯の一部分に取り付けます。そのため、全体的な見た目の圧迫感が少ないのも大きなメリットです。日常生活での違和感や自己意識が軽減されるので、ストレスフリーな治療が期待できます。
部分矯正はその名の通り、一部の歯だけを対象とした矯正治療です。これには数々のメリットがありますが、一方で知っておくべきデメリットも存在します。
部分矯正は、歯並びの一部を調整して見た目の歯並びをキレイにすることが目的です。そのため、全体的な咬み合わせの調整やバランスを取ることは難しいケースがあります。これは、部分矯正が対象とする範囲が限られているためです。
部分矯正は主に前歯を対象としています。これは、奥歯の頑丈な構造や大きな咬み合わせの力を考慮すると、部分的な調整が困難であるためです。
部分矯正で対応可能な症状の範囲は比較的狭く、大きなズレや歯の重なりなど、重度の矯正が必要な場合は部分矯正だけでは解決が難しい場合があります。
① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
当院の部分矯正はワイヤーとマウスピース両方に対応しています。当院では、患者様一人ひとりの悩みや希望に合わせた治療法を提供しています。本院の特徴を紹介します。
患者様の希望や歯の状態に合わせて、ワイヤー矯正とマウスピース型矯正装置のいずれかを選択できます。
ワイヤーを用いた部分矯正では、前歯のみに特化したセクショナルワイヤーを使用します。これにより、特定の位置の歯だけを効果的に動かすことができます。
また、ボタンとゴムを用いて部分的に歯を引っ張る方法も取り入れており、患者様のご希望に応じた方法で治療を進めていきます。
特に前歯のケースが多い中で、マウスピース型矯正装置を導入しています。約半年という短期間で気になる部分の歯並びを改善することができます。
透明なマウスピースでの矯正のため、他者にほとんど気づかれることなく治療を受けることが可能です。
当院で行っている部分矯正の流れを説明します。
お口の中を拝見した上で、気になっているところや治療に対する希望をお聞きします。その上で、部分矯正の流れや現在の状態、考えられる治療方針についてご説明させていただきます。
部分矯正をおこなうにあり、的確な診断のために、レントゲン撮影や歯型模型、写真撮影、顎関節の検査、虫歯・歯周病検査などを行います。その結果をもとに矯正治療の計画を立てます。
収集した情報をもとに、治療方法、治療期間、治療にかかる費用を詳しく説明し、あらゆる面で納得して部分矯正を受けていただけるよう、充分に話し合った後、治療計画を決定いたします。ご不明点があればいつでもスタッフにご相談ください。
部分矯正の場合、装置をつけているおよその期間は4〜12ヵ月程度です。矯正装置をつけている間は4〜8週間に1度の頻度で通院が必要です。そのほかにも矯正装置が外れたり、痛みや腫れなどの症状があるときは来院をお願いします。
部分矯正の矯正装置が外れると、後戻りを防ぐために保定と呼ばれるメインテナンス期間に移ります。
矯正装置を外したばかりの歯はまだ安定しておらず、保定装置をつけなければ元の状態に戻ってしまうことがあります。そのため、矯正装置を外してもしばらくは保定装置を使って引き続き歯並びや噛み合わせを整えていきます。
保定期間の通院頻度は数か月に1回程度で、歯並びが安定するまで続きます。
住所:〒157-0062
東京都世田谷区南烏山2-33-11-3F
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月-土曜 9:30-13:00 14:30-19:00
日曜: 9:30-13:00 14:30-17:00
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