MFT(口腔筋機能療法)

MFT(口腔筋機能療法)とは?

MFTは、「Myofunctional Therapy」の略称で「口腔筋機能療法」ともいいます(以下、MFTと表記)。

MFTとは、お口の周りの筋肉を正しい動きに改善をすることで歯並びと舌の癖を治していくトレーニングのことをいいます。MFTの目的は、食べる(咀嚼)、飲む(嚥下)、発音、リラックスしているときの呼吸のときの舌や口唇の正しい位置への改善をし、MFTを行っていくことです。

すると、お口の周りの筋肉のバランスが整い、日常生活でついてしまった自分のクセを治していきます。日常生活でよく起こりやすいクセが口を開いたままになっていることです。テレビを見ているときやぼーっとしているときに、口が開いていることを指摘されたことがある人は注意しましょう。

私たちの歯は、お口の中からは舌の圧力がかかり、外からは頬や唇などの筋力の圧力がかかっています。このお口回りの筋力の圧力や舌の圧力のバランスを正常に整えておかないと、歯列矯正治療が終わっても後戻りをしてしまうのです。そのためMFTを取り入れてみましょう。

こんな方におすすめ

● 食いしばりや歯ぎしりがある
● 顎関節症による痛みがある
● 口の中が乾く
● 口臭が気になる

こ のようなお悩みがある方は、当院にお気軽にご相談ください。MFTの方法や日常でできる口腔ケアをレクチャーさせていただきます。

MFT(口腔筋機能療法)治療のメリット・デメリット

MFT(口腔筋機能療法)治療のメリット

MTFを行うメリットは以下が挙げられます。

矯正治療をスムーズに行える

日常生活でついてしまったお口周りのクセは、矯正治療中の歯の動きを妨げて、治療を長期化させる可能性があります。MFTでこれまでについてしまったクセを改善することで、その後に行う矯正治療をスムーズに進めることができます。

矯正終了後の後戻りを防げる

矯正治療が完了したばかりの歯並びはきれいに整っているものの不安定で後戻りをしてしまうことがあります。お口周りのクセを改善しない限り、矯正が終了しても後戻りしてしまうかもしれません。美しい歯並びを維持するためにも、MFTを行いましょう。

歯並びや噛み合わせを改善できる

舌を本来あるべき位置にするトレーニングを行うことで、これまで日常的に行っていたクセを止めることができます。低年齢のお子様でよく見られるのが、指しゃぶりです。指しゃぶりは出っ歯の原因になるため注意しましょう。

大人では、気づかないうちに口をあけていたり頬杖をつくような習慣です。このような日常的に行っていたクセを自覚することも、歯並びや噛み合わせの改善には大切です。

咀嚼・嚥下機能を改善できる

食べ物を咀嚼したり嚥下したりするときに必要な舌の動きを改善します。食べ物を潰したり、食べ物の形を整えたりする舌の動きが上手に行えるようになります。

発音・滑舌がよくなる

MFTでは、舌の位置や機能の改善が可能です。舌を正しく動かせるようになるため、発音や滑舌がよくなります。

MFT(口腔筋機能療法)治療のデメリット

MFTは、これまで日常的に行っていたクセの改善を目的におこなうため、正しくトレーニングをすれば、デメリットは発生しません。

特に小さいうちは、日々の習慣があごの成長や歯並びに影響するため、早いうちから対策することが大切です。お口周りの悪い癖の原因は実は授乳、離乳食のころから始まっています。成長期にMFTを行うことで大きな変化が見られ、すぐに改善につながる場合もあります

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

当院のMFT(口腔筋機能療法)治療における特徴

当院で行っているMTF(口腔筋機能療法)の特徴を紹介します。

1.個々の筋肉の訓練

舌、唇、咀嚼筋など、それぞれの筋肉の機能改善をはかります。筋肉の力を強めるだけでなく、緊張しすぎている筋肉をリラックスさせ、全体的に調和のとれた状態を目指します。

2.咀嚼・嚥下・発音・呼吸の訓練

これらの動作をする際、口腔周囲筋がかける筋圧を適正化し、正しく動作ができるようにします。それと同時に、歯並びの悪化を防ぎます。

3.唇と舌の正しい姿勢位※の訓練

リラックスしたときに「唇と舌がいつも正しい位置にある」ことを目指します。「正しい位置」とは「筋肉が歯並びに悪影響を与えない位置」です。

これらの要素のうち、特に「唇と舌の正しい姿勢位の訓練」は、歯並びに大きな影響を与えるとされています。
※「姿勢位」とは、安静時における唇や舌の位置のこと

MFT(口腔筋機能療法)治療のやり方

当院で行っているMFT(口腔筋機能療法)治療のやり方を紹介します。

1.カウンセリングと現状を数値化

カウンセリングではこれまでのクセなどをお伺いします。また、ヒアリングするうえで気になったポイント(クセにつながっている行動)などもお伝えします。

そして、舌圧や口唇力を測定します。データを客観的に見ながらどのように改善していくかを提案していきます。

2.練習計画の策定

教本などを利用して、患者様に会うレッスン内容を策定します。管理ソフトを使用して、計画に沿って訓練を行えているか評価してMTFを進めていきます。

3.マウスピースの使用

訓練をしても舌の位置が変わらなかったり口が開いたままになっているお子様には。子ども用のマウスピースを使用して調整することもあります。

アクセス・診療時間について

LIV矯正歯科

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