顎変形症

顎変形症とは?

顎変形症(がくへんけいしょう)は顎(あご)の骨に異常があると認められ、顔立ちの変形や歯の噛み合わせに異常やバランスの崩れがある状態のことです。

顔立ちが左右非対称であったり、上下の顎の大きさに異常が見られることがあります。顎の位置にズレがあることにより、機能障害(噛みにくい・活舌が悪くなるなど)の原因にもなります。

顎が変形しているかどうかの見極めはとても難しく開咬・上顎前突(出っ歯)・過蓋咬合・受け口などでお悩みの方が歯科矯正を求めて来院された際に、検査結果から始めて指摘されるkともあります。

こんな人におすすめ

● 顎が大きく前に出てしまっている(受け口)
● 顎が大きくひっこんでいる(出っ歯)
● 顎が左右にずれている
● 上下の顎のバランスが大きくズレている

このようなお悩みがあれば、一度当院にご相談ください。

当院の治療の特徴

通常は歯科矯正をすることで歯並びのズレを改善していきます。当院の場合は、術前に3つのステップで治療を行います。

● ステップ1:歯科矯正治療
● ステップ2:顎の手術
● ステップ3:術後矯正治療

手術を行う場合は、手術を受けていただく病院と密に連携を取りながら治療方針を決定します。

顎変形症治療のメリット

治療のメリットは次の通りです。

骨格からくる審美的な顔立ちを改善

骨格のズレである「下顎が大きい」「下顎が出ている」「下顎が長い」「顎が曲がっている」「顎がズレている」「下顎が引っ込んでいる」「顎が無い」といった、顔立ちの不調和の原因を見つけて修正をします。

精神的改善

顎変形症で悩んでいる方の中には見た目の問題でコンプレックスを抱えている方もいらっしゃいます。骨格のズレからくる顔立ちのコンプレックスを解消することで、精神的な不安が和らぎます。

発音や滑舌の改善

ズレている噛み合わせを治療することで、食事の際に物が噛みやすくなります。さらに噛み合わせの位置が正しくなることで、発音や滑舌の悪さを改善します。

顎変形症治療のデメリット

治療のデメリットは次の通りです。

必ず手術をする必要がある

全身麻酔を使用して手術を受ける必要がある事はデメリットといえます。“手術を受けないで治療”する選択があれば、“手術をしてでも治す”という選択もあります。

顎のズレは気にせず、咬み合わせだけが良くなれば良いという場合は、顎変形症と診断されても矯正治療だけで咬み合わせと一部の機能障害を改善できた症例もあります。

詳しくは、診断を担当される医師にお尋ね下さい。

術前矯正が必要

顎変形症の治療を健康保険を利用して行う場合は、手術をする前に歯科矯正をすることになります。この手術前の歯科矯正は最低でも6カ月間の期間が必要です。

当院の治療の流れ

1.初診相談

患者様の顎の状態を診察し、現在の状態と問題点、選択できる治療法についてお伝えします。この時点ではまだ顎変形症の診断はついていません。

2.検査|約60分×2回

1回目の検査では、問診・視診に加えて、治療のために必要な資料を集めます(歯型・口の中の写真撮影・レントゲン写真)。2回目の検査では、顎の運動検査・顎の筋肉(咀嚼筋)の筋電図をとります。

3.診断

症状に応じて患者様独自の治療方針をお伝えします。この時点で、顎変形症の診断が下り、外科手術を併せて矯正治療を行うかどうかの話し合いをいたします。保護者の方や、説明を聞きたいご家族の方にも同伴していただきます。

4.口腔外科受診

手術を依頼する口腔外科を受診していただきます(当院から紹介状を準備して紹介をいたします)。

口腔外科で、当院が立てた治療計画(治療方針や手術術式などを)を担当医に確認いただき、詳しい手術の説明を受けていただきます。また必要に応じてCTなどの検査や親知らずなどの抜歯をします。

5.術前矯正治療

手術をする前には、歯の位置を矯正治療により移動させます。上下のそれぞれの歯並びを整えることで、顎の手術をした後に上下の歯が安定して噛み合うことができ、正しい位置でしっかりと噛めるようにします。

6.手術日程決定

全体的な治療の方針が固まってきた時点で、口腔外科を再び受診していただきます。施設によって受診内容は多少は異なりますが、手術前に検査と自己血貯血のために数回病院を訪れていただきます。

一般的に術前矯正治療が終了した時点で、顎矯正手術が行われます。手術は体の成長、顎の成長が緩やかになってきた頃以降に可能になりますので、個人差がありますが、概ね男性では17〜19歳、女性では16〜18歳以降となります。

7.入院・手術

手術の数日前より入院をすることになります。術後の入院期間は早い人で約5日間、長くとも1〜2週間となります。(術式や患者様個人の回復状態・施設によっても異なります。)

8.術後矯正

手術の完了後、手術後の顎の位置の変化に合わせて歯列矯正を行い、上下の噛み合わせを整えていきます。

手術で移動させた顎の骨は周辺の筋肉や皮膚が引っ張られるため、少なからず後戻りを起こします。顎の形が戻ることを防ぎながら上下のワイヤーに小さな輪ゴムをかけます。手術で上手く合わなかった噛み合わせの微調整を行うことも歯科矯正治療の目的です。

9.保定

矯正後は後戻りを防ぐために保定装置を一定期間装着します。噛み合わせが安定し後戻りが見られなければ矯正装置を外して、取り外しのできる保定装置に付け替えます。矯正装置の使用期間は患者様の年齢や治療経過により長くなったり、短くなったりしますが、最低でも1年は装着していただきます。

アクセス・診療時間について

LIV矯正歯科

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